慕谷慕魚
【慕谷慕魚】
目の前にあるのは川の水なのに、なんだか海を見ているような感覚。きれいな景色を見るためにはとにかく歩かなければなりません。慕谷慕魚はそういう場所です。前日にゲストハウスの人に鯉魚潭へ行くことを話したら、慕谷慕魚のことを教えてくれました。近くにこんなにきれいな場所があったとは……結構歩いたけどそれだけの価値は十分にある!
出発地点は「銅門」、そして最終地点は「清水發電廠の手前にある小さな滝」です。距離が分からないのですが、カメラの記録を確認したところ、片道2時間程度で行けます。途中から携帯の時間が狂いましたw
最初の関門は、銅門の派出所での入山審査。名前と身分証(パスポート)番号、携帯番号を書いて完了。実はその時「行動號碼」なかったのだけれど、書かないわけには通らない。
落石注意!一つ目のトンネルの手前。トンネル内は電灯がなく真っ暗~100m以上あるだろう。
トンネルを抜けてしばらく道なりに進むと、最初の休憩所が見えてきます。
ここでかわいいイノシシの子どもに出会いました。名前はシャオミー。
撫でると横たわって気持ちよさそうに夢うつつ……
ここから少し長い道のり。でも一本道なので迷うことはありません。ひたすら前に進みます。
揚清橋から歩いてきた方を眺める、深いなあ。
慕谷慕魚の見所はほとんど二つ目のトンネル以降にあるのですが、その手前でもこのように川辺まで下りて楽しめる地点があります。
水は冷たいけど、岩は直射日光を受けてかなり熱くなっています。
二つ目のトンネルを抜けてすぐ、右下の方を見下ろすと水が本当に青々としていてすごくきれいでした。
時々「小心毒蛇」という標識を見かけます。この辺りで、毒蛇かどうかは分からないけど、10mくらい先で蛇が上から落ちてきて道を横切っていくのを見かけました。突然物が落ちる音がしたので、ちょっとびっくり。
川辺まで下りていける地点は3~4か所あったかな。
川の淵で小さな魚を発見!
トンネルでは上から水滴が落ちてくることもあります。
ここまで来るとゴールまであと一息です。
水が澄んでる。場所によってはかなり深い所もあるようなので、水遊びの際は気をつけないといけません。
ついに慕谷慕魚の最深部に到着。小さな滝ですが、すごくきれいです。
木の階段、老朽化が進んでおります。
でも、ここを下りると、慕谷慕魚の中でも一番開けた空間が現れます。
景色と川の水を十分に満喫して、再び2時間の道のり歩いて行くんだと思っていたら、途中でバイクに乗った原住民のおじさんに出会い、「一人か?」と聞かれました。「一人です」と答えると、なんと後ろに乗っていいと言ってくれて、お言葉に甘えて乗ることに。おじさんのおかげで歩く距離は半分くらいで済みました。
帰りに多勇部落の休憩所で西瓜冰を食べました。鯉魚潭では西瓜汁を飲んで、本当に西瓜ばっかり食べてるな~
戻って来ました、最初の場所に。山の景色もきれいだなあ。
ここでまた地元の人に出会いました。慕谷慕魚、以前は入山規制など全くなくて、中には川辺でBBQする人などもいて少々秩序が乱れていたらしい。
慕谷慕魚は整備が十分に行き届いた他の観光地とは違う、自然がそのままに、あるがままに存在している印象です。それは多少危険な場所もあるということになるのだけれど、そういう部分も含めて自然であって、なるべく人の手を加えないって大事なことだと思いました。
帰りは1131のバスで花蓮市内へ。バスの利用者本当に少ないです。バイクで来る人が大半ですね。